アルパカ通信2025年10月号 vol.5|ストーリーズ/リール/写真の最適配分と再投稿の是非【実務ガイド】

【最新ガイド】ストーリーズ/リール/フィードの使い分けと再投稿の是非

Instagram運用において、リーチやエンゲージメントは投稿形式により傾向が異なります。本記事では「ストーリーズの到達規模」「同じリールの再投稿可否」「動画と写真の優先度」「カルーセルの再露出メリット」「写真の位置づけ」の5点を、実務で判断に使える形で整理します。

1. ストーリーズはリールやフィードよりリーチが少ないのか

結論(Point)
ストーリーズは構造上、全体的にリーチが少なくなりがちです。ただし、フィード/リールとは「別の面」で接触機会を追加でき、関係性の強化に有効です。

なぜ少なく見えやすいのか

  • 視聴動線が「自発的タップ」依存で、全フォロワーに均等配信されない。
  • ユーザーは複数のストーリーを早送り視聴しやすく、完視聴率が伸びづらい。
  • 表示域が画面上部の小さなアイコン群で、最初の数件以外は見られにくい。

💬 補足:「リーチが少ない=価値が低い」ではありません。裏側・制作過程・一時的なお知らせなど、関係性を温める役割に最適です。

ビジネスでの活かし方

  • 「裏側」「プロセス」「ビフォーアフター途中経過」「Q&A」「限定クーポン」など軽量で時限的な情報を投下。
  • ハイライトで「FAQ」「初めての方へ」「導入事例」など恒常ニーズを常設。
  • リンクスタンプ・質問箱・投票で双方向を作り、翌日のフィード/リール企画に反映。
運用のコツ

  • 1日あたり 3〜6枚 を目安に、視聴ドロップ手前で「続きを読む」を誘導。
  • 過去ストーリーを「ハイライト」で体系化し、プロフィール回遊を促進。

2. 同じリールの繰り返しアップはOKか

結論(Point)
誰かに怒られることはありませんが、推奨しません。プラットフォーム意図と合わず、持続的な成長戦略にならないためです。

推奨しない理由

  • 同一動画の乱用は「システムの抜け道狙い」と解釈されかねない。
  • フォロワー体験の重複を招き、ブランドへの飽き・ミュートのリスク増。
  • 学習サイクル(改善→検証)が回らず、制作知見が蓄積しない。

例外:正当な再投稿

  • 誤字や権利関係、音源差し替えなどで「削除→修正→再投稿」するケース。
  • 季節性・開催期が明確な告知で、内容を更新した新バージョン。

運用TIP:再投稿する場合は、サムネイル・冒頭1〜3秒・キャプションを最適化し、別物として体験価値を高めるのが安全です。

3. 動画と写真、どちらを優先すべきか

結論(Point)
目的次第です。多くのアカウントで動画のエンゲージメントが伸びやすい傾向がありますが、写真やカルーセルで成果を出す事例も多数あります。

判断フレーム(PREP)

  1. Point:目的に沿って形式を選ぶ。
  2. Reason:形式ごとに強みが異なる(動画=注意喚起/ストーリーテリング、写真=保存性/審美性)。
  3. Example:教育系は動画のHowTo、ブランド表現は写真カルーセルが効く、など。
  4. Point:月次で指標を比較し、配分を最適化する。
  • 動画が有利になりやすい目的: 認知拡大、商品理解、時間滞在の増加。
  • 写真・カルーセルが有利になりやすい目的: デザイン資産の蓄積、保存・再訪の獲得、比較表現。

4. カルーセル投稿のメリット

結論(Point)
カルーセルは「2回目のチャンス」を得やすい形式です。初回でスワイプされなくても、後日タイムライン再表示が起こり得ます。

活かし方の具体例

  • 1枚目は明確なベネフィット見出し、2〜3枚目で要点、最後にCTA。
  • 比較・チェックリスト・分解図など、スワイプしたくなる情報設計に。
  • 保存狙いの「まとめスライド」を末尾に入れ、回遊リンクをプロフィールに統一。

制作TIP:1枚目は「文字量7〜12語」の短文+明瞭コントラスト、余白広めで指止まりを作ると効果的です。

5. Instagramは写真を軽視するのか

結論(Point)
いいえ。リールは成長領域ですが、写真は今後もInstagramの重要な一部です。写真が好きなユーザー/作り手のためのサポートは継続されます。
  • 写真はブランドの美意識・世界観を体系化しやすい。
  • カルーセルと組み合わせると「保存」「プロフィール回遊」を呼び込みやすい。
  • 動画制作リソースが限られるチームでも再現性高く運用できる。

6. 実務チェックリスト(保存版)

  • 目的定義: 認知/理解/比較/保存/送客のどれを狙うか。
  • 配分設計: リール・写真・カルーセル・ストーリーズの週次配分を決める。
  • 再投稿ポリシー: 同一動画の再利用は避け、修正再投稿はログ化(理由・変更点)。
  • 回遊設計: プロフィール固定リンクとハイライト体系化。
  • 検証サイクル: 週次で冒頭3秒・保存率・プロフ遷移をレビュー。

よくある質問(FAQ)

Q. ストーリーズの平均視聴数が低いです。改善の第一歩は?

最初の3枚に「質問/投票/リンク」を配置し、能動アクションを誘発します。縦長キャプションは避け、1枚1メッセージでテンポを上げます。

Q. 同じリールを曜日違いで出し直してもいい?

原則非推奨です。出し直す場合は、冒頭の導入・字幕・BGM・サムネイルの少なくとも2点を刷新し、別体験にすることを推奨します。

Q. 動画制作が重いと感じます。最低限どこから?

写真カルーセルの分解型HowTo(1テーマ=5〜7枚)から始め、月1〜2本をリール化するハイブリッド運用が現実的です。

Q. 写真だけで伸ばしたいのですが可能?

可能です。審美性・保存性・比較表現を強化し、キャプションに内部リンク(ハイライト誘導)を設けて回遊を設計します。

まとめと次アクション

要点の振り返り

  1. ストーリーズはリーチが小さく見えがちでも、関係性強化に有効。
  2. 同一リールの繰り返し投稿は非推奨。再投稿は「修正・刷新」を前提に。
  3. 動画/写真は目的で選ぶ。カルーセルは再露出と保存に強い。
  4. 写真は今後も重要。配分をテストし、月次で最適化。

次アクション

  1. 来週の配分表を作成(リール/写真/カルーセル/ストーリーズ)。
  2. ストーリーズ3枚目までにインタラクション導線を配置。
  3. 再投稿ポリシーの社内ルール化(理由・変更点の記録)。

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著者:アルパカSNS編集部

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