2025年11月vol.2|Instagram最新アップデート&仕様変更まとめ【コラボ投稿・トライアルリール・Q&A解説】


Instagram最新Q&Aまとめ|コラボ投稿・トライアルリール・エンゲージメント強化【2025年11月後半】

本記事では、2025年11月19日〜29日にかけて行われたInstagramのリール・ストーリーズ投稿およびQ&Aセッションをもとに、最新のアップデートと運用ノウハウを整理しました。

コラボ投稿でリーチを最大化する方法や、トライアルリールの対象条件と活用ポイント、自分のコメントや投稿時間がリーチに与える影響、DM転送や「いいね数」の非表示設定など、日々の運用でよく聞かれる疑問に対する公式の回答をまとめています。

コラボ投稿とリポストでリーチを広げる考え方

コラボ投稿の基本と最大5人までの共同投稿

Instagramで運用担当者にとって非常に有用な機能のひとつが「コラボ投稿」です。誰かと一緒にコンテンツを作ったり、お互いのフォロワー両方にリーチしたいときに活用できます。

コラボ投稿の基本的な手順は次の通りです。

  • 通常通り投稿を作成する
  • 「タグ」を開く
  • コラボしたい相手を「コラボ相手」として招待する

コラボが承認されると、その投稿は一方のアカウントだけでなく、両方のアカウントから投稿されたように表示されます。現在は最大5人までコラボ可能で、ブランド・クリエイター・インフルエンサー同士の共同企画とも相性の良い仕様です。

現時点の仕様:リーチは「最初に作成した側」が強い

公式コメントでは、本来そうあるべきではないものの、現時点の仕様としてはコラボを最初に作成した側のアカウントがリーチに最も影響すると説明されています。

そのため、現行仕様下でリーチを最大化したい場合は、次のような運用が推奨されます。

  • フォロワー数が多いアカウント側でコラボ投稿を作成する
  • キャンペーンやコラボレーション企画では、起点アカウントをあらかじめ決めておく
  • どちらのアカウントのオーディエンスに届けたいかを事前にすり合わせておく

今後仕様が変わる可能性はあるものの、少なくとも現段階では「どちらのアカウントでコラボを開始するか」はリーチ戦略上の重要な意思決定と言えます。

リポストよりも「コメント欄での交流」が効果的

11月27日のリールでは、「リポスト機能を使って自分のコンテンツを再投稿すべきか?」という質問に対する公式の考え方も共有されています。

  • 自分のコンテンツを再投稿することは「できる」し、多少のプラス効果はあるかもしれない
  • ただし、リーチを大きく変えるほどのインパクトは期待できない
  • それよりも、コメント欄に入り実際にコメントやいいねで交流する方が効果的

具体的には、次のようなアクションが推奨されています。

  • 新規投稿直後にコメント欄をチェックし、早めにリプライを返す
  • コメントしてくれたユーザーのアカウントに訪問し、関連性のある投稿にいいねをする
  • 「コメントありがとうございます!」だけでなく、一言具体的なリアクションを添える

「同じ投稿を何度もリポストする」よりも、「一度投稿したコンテンツのコメント欄をしっかり育てる」方が、アルゴリズムにもユーザーにもポジティブに働きやすいという考え方です。

補足:コラボ&リポスト運用の実務ポイント

💬 コラボ投稿は「フォロワーの掛け算」、リポストは「投稿の延命」くらいのイメージで捉えるとバランスが取りやすくなります。
リーチを伸ばしたいときは、①起点アカウントを意図的に決めたコラボ投稿+②コメント欄での丁寧な返信を優先し、リポストは「どうしても届けたい投稿の再告知」程度にとどめるのがおすすめです。

最新Q&A①:コメント・投稿時間・フォーマット選び

自分のコメントはリーチに影響する?

11月22日のストーリーズQ&Aでは、「自分の投稿に自分でコメントするとリーチは伸びるのか?」という質問が取り上げられました。

  • 自分のコメントが直接リーチを伸ばすことはない
  • ただし、他の人からもらったコメントに返信するのは非常におすすめ
  • 返信はユーザーに喜ばれ、その後のエンゲージメントにつながりやすい

「コメント欄を育てる」という意味では、自分の返信は強い武器になりますが、「自演コメントでリーチを伸ばす」という発想は推奨されていません。

リールの長さとフォーマット選び:リール vs カルーセル

同じくQ&Aでは、リールの長さやカルーセルとの使い分けについても言及されています。

  • リールは最大3分まで投稿可能
  • 投稿フローからであれば3分以上の動画も投稿自体はできる
  • ただしおすすめ(レコメンド)されたいなら3分以内がベスト
  • 「リールとカルーセル、どちらが伸びるか」は人による
  • 自分のオーディエンスに合うフォーマットを探すため、複数パターンを実験することが重要

さらに、Instagram内の「Edits」機能にも触れられており、これは単なる動画編集ツールではなく、アイデア整理やインサイトのコメント要約にも役立つと紹介されています。

AIキャプションの影響と「字幕」の重要性

「AIでキャプションをつけると配信が増えるのか?」という質問に対しては、明確に次のように回答されています。

  • AIキャプションを使っていること自体が配信量(リーチ)を増やすことはない
  • ただし、フィードでは音声オフのユーザーが多いため、字幕(キャプション)自体はほぼ必須

つまり、「AIで書いたかどうか」は重要ではなく、「きちんと字幕を出しているかどうか」が視聴維持に大きく影響すると考えられます。

投稿時間はどれくらい重要?

投稿時間がリーチに影響するかどうかについては、「少しだけ影響する」という回答でした。

  • インサイトでフォロワーがオンラインになり始める直前に投稿するのは有効
  • とはいえ、気にしすぎる必要はないレベルの差

「投稿時間に悩み続けて投稿が遅れる」ことの方が機会損失になりやすいため、基本は「継続投稿」を優先しつつ、インサイトを見て調整するスタンスが現実的です。

Tips:フォーマットと時間を一度に最適化しようとしない

💬 リール vs カルーセル、投稿時間、キャプションの形式など、すべてを同時に最適化しようとすると運用が複雑になりがちです。
アルパカSNSとしては、①まずはフォーマット(リールかカルーセルか)をテスト → ②次に長さや投稿時間を調整というように、検証軸を一つずつ増やしていく方法をおすすめしています。

最新Q&A②:トライアルリール・アルゴリズム・休止中の扱いほか

トライアルリールの対象と使うべき人

11月22日のQ&Aでは、トライアルリールに関する質問が複数挙がりました。

  • トライアルリールが使えるのは、フォロワー1,000人以上の「公開アカウント」
  • 対象条件を満たしているのに表示されない場合は、バグ報告を推奨
  • アイデアをフォロワーに見せずにテストしたい人にとっては非常に便利
  • 反応が良かった投稿は、あとから正式投稿にアップグレード可能

さらに、トライアルの仕組みは今後も発展していく予定で、リール → Explore → メインフィードへと拡大していく構想も共有されています(時期は未定)。

「自分専用アルゴリズム」が見えるようになる?

「自分のアルゴリズムが見られるようになるのか?」という質問に対しては、次のような方向性が示されています。

  • 将来的には、Instagramが「あなたはこれに興味がある」と判断している内容の概要をユーザーが確認できるようにしたい
  • 現在はそのための機能を開発中

これは、11月29日のQ&Aで言及された「興味関心を自分で調整できる機能(テスト中)」ともリンクしており、リールタブ右上のボタンから自分の興味を追加・削除できる仕組みも試験運用されています。

DM転送・ホリデーシーズンの投稿・「いいね数」表示設定

11月29日のQ&Aでは、実務運用で気になる細かな機能面についても回答されています。

  • DMメッセージの転送
    DMを長押しすると「転送」メニューが表示され、別のユーザーにメッセージを送ることができます。
  • ホリデーシーズンにたくさん投稿しても良いか
    問題ありません。他のユーザーも投稿が増えるため競争は激しくなりますが、「投稿しない方が有利」ということはありません。休むかどうかは自由です。
  • いいね数・シェア数を非表示にする方法
    設定 → コンテンツ →「いいね数とシェア数」からオフにできます。
  • 自分の投稿へのいいねをオフにする方法
    投稿時の「詳細設定」で「いいね」をオフにでき、同様にコメントもオフにすることができます。

ストーリーの自動字幕・投稿休止の影響・音源が消える理由

同じく11月29日のQ&Aでは、ストーリー字幕やアカウント休止の影響、音源の権利についても触れられました。

  • ストーリーの字幕(自動キャプション)が出ない理由
    現在、「キャプションスタンプ」は主に英語に対応しており、スマホの言語設定が英語でないと表示されない場合があります。対応言語は今後拡大予定です。
  • 数ヶ月投稿を休むと伸びにくくなるか
    はい、多少伸びにくくなります。あなたに興味がある人のデータが減るためです。ただし、投稿を再開すれば徐々に元に戻るとされています。
  • リールの音源が突然消える理由
    音楽の権利契約が終了し、更新できなかった場合、その音源が使えなくなることがあります。今後、音源の変更をより簡単にする改善が予定されています。
注意点:Instagramは他プラットフォームと「かなり」競争している

💬 11月22日のQ&Aでは、「InstagramはTikTokやYouTubeと競争していないのか?」という質問に対し、公式は「いいえ、激しく競争している」と明言しています。
その前提があるからこそ、リールやEdits、トライアルリール、アルゴリズムの可視化など、動画体験やクリエイター支援まわりのアップデートが非常に速いペースで続いていると考えられます。

まとめ・次のアクション

  • コラボ投稿は最大5人まで共同投稿が可能で、現状では最初に作成した側のアカウントがリーチに強く影響します。起点アカウントの選び方を戦略的に決めましょう。
  • リポストや自分のコメントそのものは大きなブーストにはなりませんが、コメント欄での丁寧な返信・交流はエンゲージメントとリーチの両面で有効です。
  • トライアルリール、興味関心の調整、ストーリー字幕、投稿休止中の扱いなど、アルゴリズムや表示ロジックに関する仕様を理解し、クライアントや社内メンバーに説明できる状態を目指しましょう。

実務での次のアクションとしては、次のようなステップが考えられます。

  • ① コラボ投稿のフローと「誰のアカウントで起点にするか」の社内ルールを仮決めする
  • ② メインアカウントでトライアルリールが使えるか確認し、「テスト → 本番昇格」の運用フローをドキュメント化する
  • ③ クライアントからよく聞かれる「コメント」「投稿時間」「いいね数の非表示」「DM転送」などについて、今回のQ&Aをもとにした簡易FAQを作成する

アルパカSNSとしては、今後もInstagram公式の発信をウォッチし、運用現場でそのまま使える形でナレッジ化していきます。

🔰 アルパカSNSとは:Instagram・X・TikTokの運用代行サービスです。最新機能の背景や活用術を、実務視点でわかりやすく解説します。

著者:アルパカSNS編集部

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