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最新UI・視聴履歴・ストーリーズ設定のアップデート
視聴履歴(Watch history)はどこから見られる?
ストーリーズやリールの視聴履歴は、プロフィールから次の手順で確認できます。
- プロフィールを開く
- 右上メニューから「設定」または「プロフィール設定」へ
- 「あなたのアクティビティ」を選択
- 下にスクロールすると「視聴履歴(Watch history)」が表示
「どのコンテンツに自分が時間を使っているか」を可視化できるため、自分自身の視聴傾向の確認や、運用担当者同士での研究にも役立ちます。
新しいナビゲーションバーとDMボタンの位置
一部アカウントでは、新しいナビゲーションが段階的に導入されています。
- リールタブが2番目の位置に移動
- フィードから横スワイプするとリール、さらにスワイプするとDM画面へ遷移
- DMアイコンは画面下の中央に表示され、親指でタップしやすい配置に変更
リール視聴とDMの行き来がしやすくなっており、「動画を見る → DMで反応する」という流れを促す設計になっています。
ストーリーズを見せたくない相手を除外する設定
ストーリーズを多く投稿する方に向けて、「特定の人にだけ見せない」細かい公開設定も紹介されています。
- カメラ画面を開く
- 左上の歯車マーク(設定)をタップ
- 「ストーリーズ」を選択
- 表示したくないアカウントを指定して除外
例えば、「友だちへのプレゼントをストーリーズに載せたいが、本人には見せたくない」といったシーンで役立ちます。
ストーリーの「Restyle」機能
ストーリー投稿時の新機能として「Restyle」がテスト導入されています。
- 現時点では写真ストーリーのみ対応
- 今後、動画にも対応予定
- 一部の国・一部ユーザーから段階的に展開中
同じ写真でも雰囲気を変えて見せられるため、ブランドの世界観づくりに活用できる機能です。
ストーリー・リール上部に出る「小さい吹き出し(バブル)」とは?
ストーリーやリールの上に表示される小さなバブルは、フォローしている人がそのコンテンツに対して行ったアクションを知らせるサインです。
Instagramをより「ソーシャル」な場にする目的で追加されており、「誰がどんな投稿に反応しているか」を通じて、新しい発見を生み出す役割を持ちます。
なお、このバブルをオフにしたいという声も多く、将来的にオフ機能を実装することを検討中とされています。
補足:UI変更はアカウントごとにタイミングが異なります
💬 新ナビゲーションやRestyle、バブル表示などは、国やアカウント単位で順次テストされています。同じチーム内でも「使える人とまだ使えない人」が混在しやすいため、仕様が異なる前提で画面共有をする・キャプチャを添えるなど、運用メンバー間の情報共有を丁寧に行うことが大切です。
アルゴリズム調整とリーチを伸ばすリール運用
リーチを増やすための5つのシンプルな方法(リール)
Instagramでリーチ(閲覧数・届く範囲)を増やすための、基本かつ効果的なポイントが5つ紹介されています。
- フック(つかみ)を作る
最初の3秒で「続きを見たい」と思わせる理由をつくります。ここで興味を引けないと、そのままスクロールされてしまいます。
- 字幕(キャプション)をオンにする
フィードを見ているユーザーの約半分は、音声をオフにしていると言われています。字幕がないと内容が伝わらないため、テキストで補うことが重要です。
- 翻訳機能をオンにする
Instagramユーザーの多くは、自分と同じ言語を話していません。AI翻訳により、英語・スペイン語・ポルトガル語・ヒンディー語など複数言語に自動翻訳でき、世界中のユーザーに届く可能性が高まります。
- 音楽を活用する
写真やカルーセル投稿で特に有効ですが、リールでもコンテンツ戦略に合う場合はBGMを活用しましょう。世界観づくりや感情の喚起に役立ちます。
- 「トライアル投稿(Trials)」を使う
いきなりフォロワー全員に見せるのが不安な場合は、まずトライアル機能でフォロワー以外にテスト配信。反応がよかった投稿だけをフォロワー向け・プロフィール掲載にアップグレードする運用が推奨されています。
アルゴリズムを自分で調整できるテスト機能
現在テスト中の機能として、「アルゴリズムをユーザー側で調整できる」仕組みが紹介されています(まずはリールから)。
- 自分が興味を持っていると判断されたトピックの一覧を確認できる
- もっと見たいトピックを追加できる
- 「自分には合わない」と感じたトピックにフィードバックできる
- 減らしたいトピックを指定できる
これらの設定は、リールのおすすめ表示に反映される予定です。一方で、テスト用の「トライアルリール」とは別物であり、トライアル機能のアルゴリズムには影響しません。
💬 トライアルリールと予約投稿について
現在、トライアル用リールは予約投稿に対応していません。開発チーム側でも「本来は対応するべきだった」と認識しており、リール全体の機能設計との整合性を取りつつ、今後の改善候補として検討中とされています。
投稿頻度・再利用・ハッシュタグの考え方
Q&Aでは、日々の運用に直結する「どのくらい投稿すべきか」「投稿再利用はOKか」「ハッシュタグは効くのか」といった質問にも答えています。
- 投稿頻度とリーチ
投稿頻度が高いからといって、Instagram側がリーチを下げることはありません。むしろ全体としては投稿が増えるほどリーチやフォロワーも増える傾向があります。ただし、一部のフォロワーが「多すぎる」と感じて離れる可能性はあるため、自分が続けられるペースを基準にすることが重要です。
- 「理想の投稿頻度」は人それぞれ
月1回でも成功している人もいれば、1日5回以上投稿している人もいます。共通しているのは、長期的に続けられるかどうかであり、機械的な最適解は存在しないというスタンスです。
- 同じ投稿の再利用は「たまに」ならOK
過去の投稿を再利用して投稿し直すこと自体は問題ありません。ただし、同じ投稿が何度も表示されるとフォロワーの反応が落ち、結果的にリーチが減る可能性があるため、「時々リバイバルする」程度にとどめるのがおすすめです。
- カルーセル枚数とリーチ
カルーセルの枚数はリーチに多少影響する可能性がありますが、インパクトは小さいとされています。伝えたい内容に合う枚数を優先して問題ありません。
- ハッシュタグの影響
ハッシュタグは、リーチ拡大のための「成長ハック」としてはほとんど影響しないと明言されています。一方で、関連投稿を紐づける・コンテンツの文脈を示すといった文脈で使う分には有効です。
Tips:1ヶ月の運用プラン例
実務では、次のような組み立てが現実的です。
- 週2〜3本のリール(うち1本はトライアルでテスト)
- 週1〜2本のフィード投稿(カルーセル中心)
- ほぼ毎日ストーリーズで補足・裏側・アンケートを配信
💬 まずは「無理なく続けられる頻度」をベースに、トライアルリール → 反応が良い投稿だけ本番リールへ昇格という流れを組み込むと、アルゴリズムにとってもユーザーにとっても心地よい運用になりやすくなります。
ブランド案件の投稿とリーチ
「ブランド案件の投稿はリーチが下がるのか?」という質問に対して、Instagram側は次のように回答しています。
- Instagram側がブランド案件だからといって意図的にリーチを下げることはしていない
- ただし、フォロワーにとって興味が薄い内容だと、結果的にインタラクションが少なくなりリーチが下がるケースはある
そのため、ブランド紹介をする場合も、フォロワーが楽しめる・役立つ切り口を加えることが重要です(例:ビフォーアフター、レビュー形式、ストーリー仕立てなど)。
よくある質問Q&A:安全対策・翻訳・ハッシュタグほか
セキュリティ・ハッキング対策
- Q. ハッキング対策で一番大切なことは?
A. 二段階認証をオンにすることです。特に、SMS(ショートメッセージ)ではなく、認証アプリを使うことが推奨されています。どのアプリでも構いませんが、設定することでハッキングリスクを大幅に減らせます。
- Q. 「隠しワード」「非表示ワード」機能はどこで使える?
A. DM、コメント、フィードに対して利用できます。
設定 →「表示するコンテンツ」→「特定の単語とフレーズ」でNGワードを登録すると、その言葉を含むメッセージやコメントを自動的にフィルタリング可能です。
- Q. 特定の単語を含む投稿をおすすめに出さないようにできる?
A. はい、可能です。
プロフィール設定 →「コンテンツ設定」→「特定の単語とフレーズ」で指定した単語を含む未フォローアカウントの投稿は、おすすめ表示から除外されます。
注意点:NGワード設定は運用チームで共有を
💬 NGワードの設定は、アカウントの世界観やブランドポリシーに深く関わります。担当者ごとにバラバラに設定するのではなく、チームで一度ルールを決めた上で反映するようにしましょう。
翻訳・多言語対応
- Q. リールの翻訳はどう行われている?
A. リールでは「動画」「テキスト」「スタンプ」が別々のレイヤーとして管理されています。そのため、翻訳時にテキストやスタンプがずれることなく再配置できる仕組みになっています。
- Q. DMで外国語のメッセージを受け取ったときは?
A. メッセージを長押しすると翻訳オプションが表示されます。送信者の言語が分からなくても、ワンタップで内容を理解できる設計です。
- Q. リールや投稿の翻訳をオンにすると何が変わる?
A. キャプションや画面上のテキストが対応言語に表示されるようになり、海外ユーザーの閲覧ハードルが下がります。特に英語・スペイン語・ポルトガル語・ヒンディー語といったユーザー数の多い言語への対応が進められています。
おすすめ表示・リミックス・アグリゲーターアカウント
- Q. まとめ(アグリゲーター)アカウントの投稿がおすすめに出にくくなった?
A. Instagramは、オリジナル投稿者を優先的におすすめ表示する方針を取っています。他人のコンテンツを再投稿するアカウントは優先度が下げられる傾向があり、一部ミーム系アカウントで誤判定が発生したため、現在は調整中です。
- Q. 他人の投稿をシェアしたい場合は?
A. 「リポスト」または「リミックス」機能を使い、自分なりの要素を加えることが推奨されています。何も加えずにコピーするだけでは、オリジナル側にリーチが割り振られます。
- Q. 「リミックス」機能とは?
A. 他の人のリールをベースに、自分のバージョンをつくれる機能です。リール右上の「…」→「リミックス」を選び、自分のクリップやスタンプを追加すると、オリジナルとは別の作品として扱われます。
- Q. コラボリールで相手が承認しないときのリーチは?
A. 相手が承認しない場合は、通常のリールと同じ扱い(コラボなし)になります。承認された場合は、両者のフォロワーに表示されるためリーチが増えやすくなるとされています。
投稿端末・プロフィール・新機能の配布
- Q. iPadから投稿するとリーチが下がることはある?
A. ありません。スマホ・タブレットなど、投稿に使用した端末によってリーチが変わることはないと明言されています。
- Q. プロフィールの並べ替え機能は出る?
A. リリース予定です。ただし、プロフィール全体のレイアウト見直しとセットで慎重に検討されており、頻繁に大きく変える予定はないとされています。
- Q. 新機能が一部の人にだけ来ないのはなぜ?
A. テストのために「意図的に一部ユーザーを除外する」ことがあるためです。リポスト機能なども、そのようなテスト対象になっている可能性があります。
- Q. 投稿後にリールへのリンクをつけることはできる?
A. はい。投稿後にリールビューアを開き、右上の「…」→「リールにリンク」を選択することで紐付けが可能です。
ストーリーズ・ブロードキャストチャンネル・予約機能
- Q. ストーリーをストーリーにシェアできるようになる?
A. 検討中です。便利な一方で、アプリ全体がリシェアで埋め尽くされるリスクもあるため、慎重に判断されています。
- Q. ブロードキャストチャンネルの投稿は予約できる?
A. 現時点では予約機能はありません。チャンネルはリアルタイム性の高い軽いコミュニケーションを想定しているためですが、将来的な改善案として検討されています。
- Q. 投票付きリールの予約投稿は?
A. 「できるはず」との回答があり、内部で確認中とされています。実装状況はアップデートを待つ必要があります。
注意点:AMAで全ての質問に回答されるわけではありません
💬 AMAには毎週何千件もの質問が届き、そのうち回答できるのは100〜200件程度とされています。「質問したのに読まれなかった」と感じても、ネガティブな評価ではなく単純に物理的な制約があると理解しておきましょう。
まとめ・次のアクション
- 最新UI(視聴履歴の場所、新ナビゲーション、バブル表示、Restyle、ストーリーズの非表示設定)を理解し、運用チーム内で画面イメージを共有しましょう。
- リール運用では「フック・字幕・翻訳・音楽・トライアル」の5点を押さえつつ、アルゴリズム調整機能(テスト中)やブランド案件の設計を意識してリーチの最大化を図りましょう。
- セキュリティ(2段階認証・NGワード設定)、翻訳機能、リミックス・コラボなどの仕様を理解し、クライアントからの質問に即答できるナレッジをチームとして持つことが重要です。
まずは、現在運用しているアカウントで次のアクションから試してみるとスムーズです。
- ① 主要アカウントすべてで二段階認証とNGワードの設定状況を確認する
- ② リールの翻訳・字幕機能をオンにし、次の1本で「5つの伸ばし方」をすべて盛り込んでみる
- ③ クライアント向けに「トライアルリールと通常リールの違い」「ハッシュタグの本当の役割」を説明する資料・スクリプトを用意する
これらをベースに、アルパカSNSとしては今後もInstagram公式の発信をウォッチしながら、運用に落とし込める形で情報をアップデートしていきます。
🔰 アルパカSNSとは:Instagram・X・TikTokの運用代行サービスです。最新機能の背景や活用術を、実務視点でわかりやすく解説します。
著者:アルパカSNS編集部
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